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クサギンポ

少し前にこの掲示板にどーらさんより投稿された謎のヘビギンポがいましたが(⇒ヘビベース!: クサギンポ)、このどーらさんからの3枚の写真をクサギンポとして登録し直しました。
クサギンポは、これに僕が撮った1枚を加え計4枚になります。

クサギンポ : ヘビベース!

クサギンポの生息環境は-1m~-2m程度のタイドプールや穏やかなビーチなどで、短い毛足の海藻が薄っすらと生えた堅い岩盤の上に多いです。

環境が環境なだけに、なかなかダイバーには会う機会のないヘビギンポかもしれません。
しかしただ単に人目に触れていないだけで、生息数は割と多そうです。

胸鰭の黒と白の斑点などが識別点となります。
みなさんも各地で探してみてくれませんか?
分布が知りたいです。

690.jpg

特記:
Enneapterygius minutusは、Fricke(1997)によると、Enneapterygius philippinusのシノニムらしい。。。
ちょっとこの辺は僕にはよく分らない。。。(笑)

コメント (9)

どーら:

やっぱりこれはクサギンポで良かったんですね。
既知の種ではこれが一番似てるなぁと思いました。
屋久島の元浦と栗生では少なくとも10匹以上は見ているので、僕も個体数はかなり多いんじゃないかと思います。
ただ、伊豆ではコイツがいそうな雰囲気の場所をスキンダイビングでかなり泳ぎ回っていますが、まだ見たことはないですね。
生息域を見ると南方系のようなので、伊豆では難しいかな?

投稿者 : どーら 日時 : 2006年12月27日 21:39
しげる:

> やっぱりこれはクサギンポで良かったんですね。

いや。。。まだ僕も「多分」というレベルの認識なのですが。。。(笑)

ひとまず、明らかに他の種類と分けられるものは、これからはガンガン分けちゃおうと思っています。
で、あとから「名前」の間違えが分ったら、修正すればいいだけだし。不明種ばかり増やしてもまったく意味ないですもんね。。。

もっと観察を続けてみます。
婚姻色を見たいなぁ~

ところで、元浦の子はどの辺で見ましたか??
全然見つからないのですが。。。

北部の元浦にいてくれると継続観察が楽ですね~♪

投稿者 : しげる 日時 : 2006年12月27日 21:40
どーら:

元浦のビーチの真ん中あたりのやや左手側に白っぽいぶよぶよした得体の知れないものが広がっている場所がありますよね?
その周辺だったと思うのですが、トップが水深1~1.5mくらいで平らになっている根がいくつかあって、その上で何匹か見かけましたよ。
ヒナギンポも同じ場所で見つけました。

投稿者 : どーら 日時 : 2006年12月27日 21:40
しげる:

「ぶよぶよした得体の知れないもの」。。。
これで分っちゃいました!!(笑)
浅い岩盤みたいなところに点在しているウミキノコと言うか、ユビノウトサカみたいなやつですよね???
ずいぶん左側だったんですね~♪

確かにいそうな環境だ。。。
早速、凪ぎたら行ってみま~す!

投稿者 : しげる 日時 : 2006年12月27日 21:40
しげる:

三宅島さんより、次のような情報を頂きました!!

-------------------

業務連絡!(^^)!

体側面の色彩は微妙に違うけど、
たぶん地理的な色彩変異なのでしょうねー、
今後の研究課題です!

産卵開始の平均水温は24度前後、
婚姻色は白黒ブチでしょー?

選択圧の影響による変異でなく、
遺伝的なものが一致すれば、
同種と判断すべきでしょうねー!!!

E. miyakensis 原記載で、本種は
E. minutus とされましたが、
現在、E. philippinus です(Fricke 1997).

-------------------

投稿者 : しげる 日時 : 2006年12月27日 21:41
しげる:

> 婚姻色は白黒ブチでしょー?

へ~そうなんですか!!!
いや~まだ見たことがないので知らなかったです。。。
早く見たいなぁ~!!!
24℃前後って事は屋久島ではGWごろかもしれません。
楽しみです♪

> E. miyakensis 原記載で、本種は
> E. minutus とされましたが、
> 現在、E. philippinus です(Fricke 1997).

あっ、そうなんですか!!
では検索の2版は間違えという事ですか?
ありがとうございます。

投稿者 : しげる 日時 : 2006年12月27日 21:42
三宅島:

三宅島ですー!

いずれも間違いじゃなくってー、
属選択法の違いを尊重すべきでしょうねー!

三宅島(TMBS)では、ヘビギンポ科の同定は
これまでの私たちの経験から、
R.Fricke博士の属選択法に従ってきました!

そして、島には故モイヤー師匠がいたので、
これまでの種の同定に加えて、
生態学的な観察結果を、例えば産卵期間・婚姻色などの、
分子生物学的な、遺伝的なアプローチをも
取り入れたという経緯があります!

晩年の故師匠は、種の採集を認めなかったです、
頑固なヤンキーじいさんでしたよー!!!

投稿者 : 三宅島 日時 : 2006年12月27日 21:43
ヘビギンポフリーク:

学名は誰の意見に従うかで変わってしまうので、なかなか難しいですね。人によって正しいと思っている学名が異なる、というのを前提に、何を参照するかを明記して議論するのが良いのでしょうね。

投稿者 : ヘビギンポフリーク 日時 : 2006年12月27日 21:43
しげる:

属選択法って何ですか?と聞こうと思っていたら、ヘビフリさんが教えてくれてました。(笑)
そういう事なんですね。。。
ありがとうございます。

結局、種の分類は個人の観察で可能だけど、学名なんかは何に従うか?って事なんですね。。。

そういえば、このスレッドの一番最初に、

> 特記:
> Enneapterygius minutusは、Fricke(1997)によると、
> Enneapterygius philippinusのシノニムらしい。。。
> ちょっとこの辺は僕にはよく分らない。。。(笑)

って自分で書いてました。。。すっかり忘れてました。。。
これがR.Fricke博士の属選択法によるものなんですね。
納得しました♪

投稿者 : しげる 日時 : 2006年12月27日 21:45

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